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【三乗堂の金沢訪問記 -れきはくの文化財レスキュー展-】

石川県立歴史博物館で開催中の展示「れきはくの文化財レスキュー」を拝見するため、金沢を訪れました。

私たちも昨年7月から数回、文化財レスキュー事業に参加しています。今回は、事業参加のきっかけを下さった養智院ご住職の宮野さん、そして同じくレスキュー活動に取り組まれている地元の仏師・坂上さんにもご一緒いただきました。

避難所で使われていた掲示物や、一般市民のアルバムまで展示されており、大災害発生の現実をあらためて実感しました。

展示には学芸員の方々の記録や言葉も添えられていて、地震発生から目まぐるしく状況が変わる中、現場で奔走されていた様子が静かに伝わってきました。
学芸員の中井さんにもご挨拶させていただき、展示について丁寧に解説していただきました。

——

養智院さんと坂上彫刻店さんにもご案内いただき...

養智院さんでは、バーチャルお遍路体験ができる『お砂踏み』が導入されていて、大興奮。
その場で四国八十八ヶ所を巡ったのと同じ功徳を得られるそうで、帰ってから調べたところ、江戸時代から行われていた文化のよう。当時は今のように交通の便も発達しておらず、巡礼を願いながらも叶えられなかった方のために考えられたとのこと。[引用元:(一社)四国八十八ヶ所霊場会]
また、「魔除けのトウモロコシ」という金沢独自の文化も教えていただきました。軒先に一年吊るすらしいです。(カラカラになったらポップコーンになる…?)
一本いただいてきました。まだまだしっとりとしています。

坂上さんの工房では、普段の仕事のこと、今制作されているお像のこと、これからのことなど、いろいろとお話を伺いました。
実は坂上さんには三乗堂立ち上げ当時、SNSやweb活用についてご助言をいただいたご縁が。直近の加賀でのレスキュー事業では、はじめてお仕事をご一緒しとてもよい経験になりました。
坂上さんの作品が並ぶ静かで素敵な空間だったのですが、この日はスタッフさんが一生懸命鉋がけをされていたので、写真は遠慮しました。
またいつか、あらためて伺えたらと思います。

お二人とも、お忙しいところお付き合いありがとうございました🙏

——

まだまだ続くレスキュー事業。
展示を通して、気持ちをあらためて引き締めました。

石川県立歴史博物館での「れきはくの文化財レスキュー」展は、8月31日(日)まで開催中です。
災害と文化財、その背景を知ることができる展示です。

📍石川県立歴史博物館「れきはくの文化財レスキュー」
会期|〜2025年8月31日(日)
時間|9:00〜17:00(入室は16:30まで)
▶︎ https://www.ishikawa-rekihaku.jp/

📍養智院(石川県金沢市片町2丁目13-20)

📍坂上彫刻店 ▶︎ https://www.butuzou-s.com/

#三乗堂 #文化財レスキュー #れきはく #石川県立歴史博物館
#仏像修理 #文化財修復 #金沢 #養智院 #坂上彫刻店  #お砂踏み #文化財を未来へ

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🌻三乗堂新人スタッフによる、夏の仏さんレポート🌻

今、工房で元気に活動してくれている新人スタッフさんが、夏休み期間を利用し、最近気になる場所を訪れレポートを書いてくれました!
私たちがまだ訪れていない場所を選んでくれて、とっても興味深く読ませてもらいました。
🍉第2弾のご紹介です🙏

【新潟県田上町 川之下公民館:木造薬師如来坐像・木造不動明王立像】

新潟県田上町の川之下公民館様にて、薬師如来坐像と不動明王立像を拝観させていただきました。薬師如来は県の文化財、不動明王は町の文化財に指定されています。

薬師如来は12世紀頃の作とされ、膨らみを持つ頬や、薄い衣文などに平安時代らしい特徴がみられます。江戸時代から昭和、平成にかけて何度も修理がされており、江戸時代には京都の仏師が直したことが棟札に記録として残っています。
*田上町HPにも写真が掲載されていますが、不動明王は頭部のみだったため、実際に立っている姿を見てその大きさに驚きました!同場所に安置されている十一面観音菩薩と地蔵菩薩は地方の仏師作でしょうか。

かつてこれらの仏像は「不動堂」というお堂に祀られていました。本堂の縁起によると、1700~1800年ごろ、川之下には60もの小寺院があったとされ、空海上人が2体の不動明王を彫り、そのうち1体が不動堂の本尊になったと伝えられています。また、薬師如来は、昔この地区を流れる川の上流から流れ着いたという話も地元では語り継がれているそうです。郷土史には不動堂が1801年に寄進されたと書かれており、200年以上もの間、地域で信仰され続けていることが伺えます。

不動堂は公民館近くの丘の上にありましたが、平成12年7月の豪雨で倒壊してしまいました。そのとき、中にあった仏像は一部壊れたものの、住民の手によって公民館へ移され、現在も保管されています。御開帳は毎年冬と夏に行われており、春には団子撒きが催されるなど、今でも地域の人たちに親しまれている場所です。

今回、地区会長様にお話をお伺いさせていただきましたが、最近引っ越してきた人や元々住んでいる人の中にもお像の存在を知らない方がいることをお聞きしたことが印象的でした。数年前までは地区の文化祭でも展示していたそうです。

拝観を通して不動堂とお像の歴史をぜひ多くの方に知っていただきたい気持ちが強く湧きましたが、同時に公開による防犯面など、管理の難しさも感じました。

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今夏のレポートは以上です!
�また新しいレポートが入ったらお知らせします💨�
お楽しみに!
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#三乗堂 #sanjoudou #仏像修理 #仏像 #彫刻 #栃木県 #鹿沼 #木造 #文化財彩色 #sculpture #woodworking #buddhastatues #culturalproperty #restoration #coservation #新潟県 #田上町 #夏休み
☀️三乗堂新人スタッフによる、夏の仏さんレポート☀️
今、工房で元気に活動してくれている新人スタッフさんが、夏休み期間を利用し、最近気になる場所を訪れレポートを書いてくれました!
私たちがまだ訪れていない場所を選んでくれて、とっても興味深く読ませてもらいました。
🍉第1弾のご紹介です🙏

【栃木県栃木市 寳樹院太山寺様の観音祭】

8月9日(土)午前中に開催された観音祭に初めて参加させていただきました。
太山寺様では毎年2回(その日の午前中のみ)観音堂の御開帳が行われており、お堂内で法話を聞いた後、御祈祷に誰でも参加することができます。

山門をくぐり少し歩くと本堂の左手側に観音堂へと続く階段があり、その階段を上ると観音堂に到着しました。

観音堂に安置されている千手観世音菩薩は栃木県指定文化財です。
以前、観音様の調査をされた際に、かつてお寺の御神木だった木を平安時代に伐採し、鎌倉時代に千手観世音菩薩が彫られたのではないかということがわかったそうです。
(調査時にお像のレントゲンを撮影した際には、3回の落雷の痕があったとのことです…!)
近くで観音様を拝見すると、大きくてとても迫力があります。彫刻も細かく、それぞれの手に持っている持物なども繊細な造りをしていました。
また、観音堂の堂内の天井画や厨子の彫刻には植物が取り入れられていて素敵な空間でした。
特にお花の彫刻が立体的に入り組まれるように彫られていて素晴らしかったです!

太山寺は平安時代に天台第三座主慈覚大師 円仁により開山され、山頂に太平山大権現を祀り、日・月・星の三光天子を配する別当三ヶ寺をもって隆盛を極めていたそうです。
今回拝観させていただいた千手観世音菩薩さまも、本来は高台にあるお堂に安置されていたそうです。しかし、天正十二年(1584年)皆川・北条氏の戦火によりお堂が焼失しましたが、観音様は燃えずに、その場に残ったそうです。
そうして、しばらくの間野ざらしにされていたため観音様に貼られていた金箔が剥がれ、現在の木地が見えている姿になったとお聞きしました。
現在の観音堂は、江戸時代に再建立されたもので平成14年に老朽化していた観音堂を解体した後平成15年に修復されたそうです。
こちらも栃木県指定文化財になっています。(縁起・お堂などの詳細は太山寺HPより一部抜粋)

境内には、本堂をはじめ5つのお堂があり、たくさんの仏像が安置されています。
その中でも、弁天堂の白龍弁財天様は日本では技芸と学芸の御利益があるとのことだったので、自分の技術上達を祈りお参りをして帰ってきました。
個人的には、真天堂野州豊川稲荷の手水舎に不動明王さまがおられるのが珍しいと思いました。
―――――
今回拝観した千手観世音菩薩は普段は非公開となっております。
また、年に2回開催される観音祭も午前中のみ拝観可能ですので、訪れる際はご注意ください。
※観音堂堂内の写真撮影と掲載については許可をいただいております。

webサイト|https://taisan-ji.com/|

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そおおぉぉぉぉぉおおおおおぉぉぉぉい!

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【最勝寺仁王像 修理進捗 ~仁王立ち 【最勝寺仁王像 修理進捗 ~仁王立ち~】
栃木県足利市・大岩山最勝寺の仁王像修理プロジェクト、進行中です。

4年かけて、こつこつと積み上げてきた修理作業。
 ついに――体幹と頭部がそれぞれ形を取り戻し、
 2体そろって「仁王立ち」いたしました!!
(※まだトルソー状態ですが…)
これまで関わっていただいた皆さまのおかげです。
本当にありがとうございます。

さて、ここからがまた一つの正念場。
 仁王さまが自立したからこそ、できる作業が待っています。

 頭部の角度調整…
 腕の角度調整…
 新補材のバランス…

修理の道のりはまだ続きます。。

 かつて“自立が危ぶまれるほどボロボロ”だったことを思うと、いまこの状態にたどりつけたこと、感慨もひとしおです。

これからも、仁王さまとちいさな修理者たちを見守っていただけたらうれしいです。

写真の見どころ:
 ・かっこいい仁王像さま
 ・ちいさな修理者たち
 ・NEW FACE

@oiwasan.bishamonten 
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【玉生山寳泉寺蔵 十一面観音立像 修 【玉生山寳泉寺蔵 十一面観音立像 修理】

兵庫県加西市和泉町にある、高野山真言宗 玉生山 寳泉寺様より、十一面観音立像の修理をご依頼いただきました。

ご相談はコロナ禍の2021年。県をまたぐ移動が制限されていたため、初回のご相談はZOOMにて実施となりました。
画面越しに観音さまのお姿を拝見しながら、状態確認や修理の方針を丁寧に話し合いました。

それから約3年——
昨年2024年10月、ようやくお戻しすることができました。長らくお待たせしてしまいましたが、終始あたたかくご対応くださり、心より感謝申し上げます。

〈修理内容〉
本体:主に脱落していた部材の再接着と頭頂の化仏の取り付けを実施。

台座:膠の接着力が弱まっていたため一度解体し、ヒノキ材で補強しながら組み上げました。ほとんど脱落していた蓮弁も、欠損がなかったため葺き直すことができました。

光背:本来は蓮肉に挿す構造ですが、後世の改造で華盤に不安定に取り付けられていました。さらに光背自体が別像からの転用と考えられ、元の位置に戻すと厨子に収まらないため、現位置のまま補強材を新調。正面から目立たないように配慮しています。

仕上げ:全体の損傷は少なかったため、仕上げはほぼ入念なクリーニングのみ。ヤニを落とし、金箔や漆本来の輝きがよみがえりました。
連肉部は蓮弁葺き直しにより木地が見えてしまう箇所のみ補彩。また、台座の新補部材は漆塗り仕上げとしました。

〈発見!〉
台座の心棒からは「富家(ふけ)」という墨書きが見つかり、ご住職によればお寺周辺の旧地名とのこと。「富家村の時代からこの像があったんだね」と、盛り上がりました。

地域に見守られてきた観音さまが、これからも静かにお堂に立ち続けられることを願っております。
ご依頼ありがとうございました!

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【医王山持明院 高蔵寺蔵 先師位牌9 【医王山持明院 高蔵寺蔵 先師位牌9基 修理】
岡山県倉敷市にある高野山真言宗の寺院・高蔵寺様よりお預かりした、位牌修理のご報告です。

中でも最も大きなものは、高さ61cm(!)という非常に立派な位牌で、第一世ご住職のご位牌も含まれていました。
位牌の修理では、仏壇と同様に古い塗膜をすべて除去し、新品のように仕上げる例も多く見られますが、今回は位牌が作られた当初の部分が多く残っていたため、その時代を尊重する修理を行いました。

〈修理前の状況〉
9基それぞれ保存状態に差がありましたが、最も損傷の激しいものは虫喰いが進行しており、持ち上げるたびに虫穴から粉がさらさらとこぼれるような状態でした。また、経年により漆箔が剝落していたり、一部部材が亡失しているものもありました。

〈修理方針〉
すべてを一度解体し、各部材をクリーニング。不足している部材は補作し、虫穴は埋めたうえで薬剤・木屎漆・ヒノキ材により整形しました。�金箔が擦れて落ちている箇所はそのままにし、漆層が剝落して木地が露出している部分には胡粉下地を施し、漆を塗り直しています。

特に難しかったのは、彫刻された文字を残しながらの処置でした。
「刃物でこんなに綺麗で格好いい文字が彫れるのか」と感動しながら、丁寧に作業を進めました。
これほど大きな位牌の修理は初めてのご依頼でしたが、しっかりと自立してくれました。
このたびはご依頼いただき、誠にありがとうございました。

ちなみに──
高蔵寺様は2020年の「不動明王像火焔 光背制作」からご縁をいただいているお寺です。
ご住職の天野高雄さん (@koyu67)は、ラジオ出演や造形作家としても活躍される多彩なクリエイター!
三乗堂もお仕事をさせていただいたご縁から、YouTubeで対談させていただいたこともありました。
ぜひそちらもご覧ください。

医王山 持明院 高蔵寺 webサイト:https://www.kozoji.jp/
天野こうゆうさん公式webサイト:https://yomairi.com/
こうゆう対談〜vol.4『仏像修理から見えた仏さま』:https://www.youtube.com/live/8CSpp9Qknuk?si=rSNpcgbcHvZgUwmy

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【三乗堂は8周年を迎えました!】 20 【三乗堂は8周年を迎えました!】

2017年4月17日。
新鹿沼駅前、かつて建具屋さんだった建物の一角をお借りして、三乗堂の工房がスタートしました。共同代表3人での小さな出発でしたが、あれから丸8年。現在は鹿沼市下沢の地に拠点を移し、またしても建具屋さんの工場をお借りしながら、元気に活動を続けています。

そして、ご挨拶が遅くなりましたが――
新年度、あけましておめでとうございます🎉

気がつけば4月も半ばを過ぎてしまいましたが、どうぞよろしくお願いいたします。
昨年はSNSで修理のご報告をなかなかできなかったこともあり、今年度は少しずつでも日々の活動を振り返りながら、投稿してまいりたいと思います。

ちなみに、昨年7月には新たなスタッフが1名加わり、今年度もまた1名、新しい仲間を迎えました。研修や日々の業務を通じて、少しずつ現場に慣れてもらっているところです。

そして今年は...いよいよ最勝寺の金剛力士立像修理も最終年。
長きにわたる大仕事の締めくくりに向けて、三乗堂一同、全力で走り抜けます!

引き続きどうぞ温かく見守っていただけますと幸いです。

#三乗堂 #仏像修理 #文化財修復 #金剛力士像 #鹿沼市 ##文化財を後世に伝えるお手伝
✴︎✴︎✴︎明けましておめでとうございます✴︎✴︎✴︎

2025年も、何卒よろしくお願い申し上げます。
皆様にとって良いご縁のある一年となりますように!

令和七年 元旦
三乗堂スタッフ一同

#sanjoudou #仏像修理 #あけましておめでとうございます #お正月 #japan #newyear2025 #仏像 #鹿沼 #栃木県

お気軽にお問い合わせください。0289-78-4809受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ]

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〒322-0256 栃木県鹿沼市下沢732番地(株式会社光青様 工場内)
※ご来訪の際は必ずご連絡をお願いいたします。アポ無しのご訪問はご遠慮ください。

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