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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑧ -組み付け-】 あわあわ駆け足になりました 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑧ -組み付け-】

あわあわ駆け足になりましたが、ここまで振り返ってきた仁王像修理。
じつは今日、本体が搬入です!

部分ごとに丁寧に処置を施し、全体を組み上げ、工房内ではふたたび仁王立ちの姿が実現しましました。
新しく補った材の部分は、周囲と調和するよう色味を整えました。
(今現在はすでに梱包されています。)

頭部・体幹部・腕・岩座はそれぞれ別々に梱包し、�最終の組み立ては山門の中で行います。

長い工房での作業も一区切り。�
もうすぐ仁王さまは、山門へお戻りになります。

《大岩山多聞院最勝寺について》 
『京都の鞍馬山』『奈良の信貴山』とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られ、その起源は奈良時代行基上人の開山に由来します。毎年、大晦日から元旦にかけて行われる「悪口まつり」でも有名なお寺です。現在クラウドファンディングを行われています。

大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺)  @oiwasan.bishamonten 
CFのページ https://www.oiwasan.or.jp/bishamonten-crowdfunding.html

#三乗堂 #sanjoudou #鹿沼 #足利 #仏像修理 #仏像 #金剛力士立像 #仁王像 #最勝寺 #大岩毘沙門天 #木造 #ヒノキ #彫刻 #sculpture #woodworking #文化財 #クラウドファンディング #japanculture #buddhastatue
【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑦ -調査-】�� �今回の修理では、さまざま 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑦ -調査-】��

�今回の修理では、さまざまな専門調査を行いました。�

実施した調査は…
�・樹種同定(どんな木で作られているかを調べる)�
・年輪年代測定(木材の年代から造立時期を探る)
�・X線撮影(内部構造を確認)�
・蛍光X線分析(表面の彩色材料を調べる)�
・強度調査(脆弱化した木質の状態を把握する)
�・制作者に関する調査(似た作風の像を探し、共通性を検討)

�それぞれの分野で、外部の専門家の皆さまにご協力いただきました。
�本当にありがとうございました。

今回の調査では、�「分かったこと」「まだ断定できないこと」「新たに見えてきた仮説」�がいくつも生まれました。
これらは、修理方針の根拠となる大切な情報です。

仁王像の制作者の手がかりを求め、
研究者の方の助言から佐賀県へも調査に行きました!

どのような結論に近づけるのか、こちらも報告書でしっかりと記載していきます。

��《大岩山多聞院最勝寺について》 
『京都の鞍馬山』『奈良の信貴山』とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られ、その起源は奈良時代行基上人の開山に由来します。毎年、大晦日から元旦にかけて行われる「悪口まつり」でも有名なお寺です。現在クラウドファンディングを行われています。

大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺)  @oiwasan.bishamonten 
CFのページ https://www.oiwasan.or.jp/bishamonten-crowdfunding.html

#三乗堂 #sanjoudou #鹿沼 #足利 #仏像修理 #仏像 #金剛力士立像 #仁王像 #最勝寺 #大岩毘沙門天 #木造 #ヒノキ #彫刻 #sculpture #woodworking #文化財 #クラウドファンディング #japanculture #buddhastatue
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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑥ -補強-】 吽形さんは左足の枘(ほぞ)が後 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑥ -補強-】

吽形さんは左足の枘(ほぞ)が後補のもので(昔の人が修理で作り足したもの)、自立に大きな不安がありました。
調査を進めていくと、枘だけでなく脛の内部木質も著しく弱く、スカスカの状態であることが判明しました。
(調査の様子は次の記事でご紹介します)

そこで今回は、枘と足そのものの補強を同時に行うことになりました。残っている枘は削り取らず生かしながら、ヒノキ材を丁寧に当てていきます。

修理は、実際に作業を進めて初めて分かる損傷が多くあります。
よくあること、ではあるのですが、毎回予想外の状況に直面するため、そのつど修理方針を練り直す必要があり、本当に大変な部分です。

補強方法や使用材料は、同業の先輩方や専門家に相談しながら慎重に検討しました。

最終的には、

・脆弱化してスカスカになった足に樹脂を流し込み、木質を補強すること
・そのうえで、芯となる堅木を挿し込むことで、構造的な安定を取り戻す方針となりました。

大手術です。

《大岩山多聞院最勝寺について》 
『京都の鞍馬山』『奈良の信貴山』とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られ、その起源は奈良時代行基上人の開山に由来します。毎年、大晦日から元旦にかけて行われる「悪口まつり」でも有名なお寺です。現在クラウドファンディングを行われています。

大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺) @oiwasan.bishamonten 
CFのページ https://www.oiwasan.or.jp/bishamonten-crowdfunding.html

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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑤ -補作-】 解体した部材を組み上げる前に、 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編⑤ -補作-】

解体した部材を組み上げる前に、まず「足りないところ」を補わなければなりません。
補作とは漢字の通り「補って作る」作業です。

失われた部分や損傷の大きい箇所に木材をつぎ足し、形を整えていきます。
仏像修理の中でも、もっとも修理らしさを感じられる工程かもしれません。
とはいえ、すぐに補作できるとは限りません。
虫食いや経年劣化によって木が著しく脆くなっている場合は、まず強化と補強が必要です。

イメージとしては、ふわふわのスポンジを硬いスポンジにしてあげるような感じ。
そのうえで、内部のスカスカした部分に薬剤を浸透させ、密度を回復させます。
木質が十分に強くなったら、小さな隙間は木屎漆(こくそうるし)で充填し、
大きな欠損には木材を敷き詰め、最終的には周囲の形に合わせて彫刻を施していきます。

解体の際には、かつての修理者が施した補作部材も出てきます。
状態の良いものは今回も再利用しました。
こうして受け継がれてきた修理の歴史も、また次の世代へとバトンを渡していきます。
私たちが今回補作した部材もいつか未来の修理者に外され、
「昔の人はこんなふうに直したんだ〜」と覗き込まれるのかもしれません。

2025年12月。
仁王さんはいよいよ山門にお戻りになります。
投稿が少し遅れ気味なので、ここからは早足で振り返ります!

次回へすぐ!続く!いそげ〜〜〜

《大岩山多聞院最勝寺について》 
『京都の鞍馬山』『奈良の信貴山』とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られ、その起源は奈良時代行基上人の開山に由来します。毎年、大晦日から元旦にかけて行われる「悪口まつり」でも有名なお寺です。現在クラウドファンディングを行われています。
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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編④-解体-】 「仏像って一本の大きな木から彫り 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編④-解体-】

「仏像って一本の大きな木から彫り出されているんですか?」�よくそんなご質問をいただきます。

実際に、一本の木から彫り出す技法(一木造)もありますが、今回の仁王像は寄木造の構造です。�写真のように、たくさんの材を組み合わせて形づくられています。

とはいえ、「一本の木からできている」という考えも完全に間違っているわけではありません。�仁王さんの体幹部材(首元からつま先までの中心部分)は、一本の大きな木を削り出した材を3つ組み合わせて作られているためです。
左右の二材を正中で継いだ前面材と、背中から裾まで一材の背面材。�内側は大きくくり抜かれていて、まるで船のような形です。
�どれほど大きな木を使い、どうやって加工が行われたのか……まだ山に立っていた頃の木の姿に想いを馳せてしまいます。
「部材はいくつあるの?」という質問もよくあります。�よかったら、お時間のある時に写真を見ながら数えてみてください。�写真には写らない小さな部品もあり、中には後世の修理で付け足されたものもあります。�こうした木材の違い、彫りの違いは、解体して初めて分かることが多いです。

本来、構造が安定していれば解体しない修理も可能ですが、今回は現状の組み付けの隙間が大きく、�過去の修理記録もなく、今後の耐久性にも不安があったため、全解体修理を行うことになりました。
そしていざ解体してみると、蜂の巣の“マンション”が出てきたり、思いもよらないものが次々と発見されました。�首の内側には寄進者や修理者が残した墨書、体内には修理記録として木札が打ち付けられていました。

解体は部材をむやみに傷つけないよう慎重になりながらも、力も使う結構大変な作業です。
後に組み付けるので、記録しながらの作業となります。

こうして一度バラバラになった仁王さん。�ここからいよいよ、「修理らしい修理」が始まっていきます。

次回は「補作」。�壊れたり失われた部分を補い、形を整える作業をご紹介します。

続きます!

《大岩山多聞院最勝寺について》 
『京都の鞍馬山』『奈良の信貴山』とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られ、その起源は奈良時代行基上人の開山に由来します。毎年、大晦日から元旦にかけて行われる「悪口まつり」でも有名なお寺です。現在クラウドファンディングを行われています。

 大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺)  @oiwasan.bishamonten 
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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編③ -クリーニング- 】 Q:ここはいったいど 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編③ -クリーニング- 】

Q:ここはいったいどこでしょう??

A:阿形さんの体のなかです!!

今回の仁王さんのような大きな仏像でも、手のひらに乗るような小さな仏像でも、
修理の基本的な流れはほとんど変わりません。
修理前の記録を終えると、まず最初に行うのが「クリーニング」。
どの修理でも、この工程から始まることが多いです。

クリーニングにはさまざまな方法がありますが、今回の修理ではまず、
長年にわたって堆積した埃や虫、動物による汚れやゴミを取り除くことから始まりました。
体幹部から首を抜くと…
内部は写真のように空洞になっており、木の葉や紙くず、
さらに仁王さんの体の一部材までもが溜まっていました。
握り拳の中には古いお金も。(どうやって入った!?)

それらを全て取り除いた後は、
固着した汚れをエタノールと精製水の混合液で少しずつふやかし、
綿棒などで丁寧に除去していきます。
埃が取れてくると、仁王さんの体が赤く塗られていたことが分かります。
また、着物の柄や、金箔の跡なども見つかりました。

とても大きな像のため、クリーニングだけでも多くの時間がかかりました。
当時インターンとして来てくれていた方々にも参加してもらい、大変助けられました。

今回のクリーニングは、部材を解体しながら進める方法をとりました。
というわけで、次回はその「解体」の様子をご紹介します。

続く!

《大岩山多聞院最勝寺について》 
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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編② -修理前写真撮影-】 燻蒸を終え、次の作業 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編② -修理前写真撮影-】 
燻蒸を終え、次の作業は修理前の記録写真撮影です。 
この撮影は修理に入る前の現状を記録するための大切な工程。 
本来であれば、腕や足先なども付いた状態で撮影するのが理想なのですが、
山門搬出には部分解体必須だったことと、 
工房には修理前の両像を安全に立たせる設備がなかったため、
今回は写真のような状態で撮影しました。 

撮影はご存じ、写真家の千葉さんにお願いしました。 
私たちが日光に居た時に偶然知り合い、以来長くお世話になっている方です。
巨大な背景紙も布も持っていなかったので、
千葉さんにアドバイスをもらい手芸店に布を探しにいき、
夜な夜なミシンで布を縫い合わせたのはいい思い出... 

お像を一体ずつ寝かせ、
正面・背面・側面・上面・底面と回転させながら撮影しました。(大きいので大変)
頭部、腕、台座などすべての部材も個別に撮影していきます。 
この記録写真は、後の修理工程や報告書にづくりにも欠かせない基礎資料になります。 

撮影後が終わると、いよいよ本格的な作業開始です。

次回は、クリーニングについてお伝えします。
続く! 

修理前撮影:写真家 千葉崇則 (@takanory_chiba ) 

《大岩山多聞院最勝寺について》 『京都の鞍馬山』『奈良の信貴山』とともに日本三大毘沙門天の一つとして知られ、その起源は奈良時代行基上人の開山に由来します。毎年、大晦日から元旦にかけて行われる「悪口まつり」でも有名なお寺です。現在クラウドファンディングを行われています。 

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【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編① -振り返り〜燻蒸- 】 2022年4月の投 【大岩山多聞院最勝寺 金剛力士立像 修理事業 工房編① -振り返り〜燻蒸- 】

2022年4月の投稿より実に!!!3年半!!!ほどあいてしまいました。

節目の作業があるたびに少しずつお知らせしておりましたが、
今年とうとう山門にお帰りになる金剛力士立像の修理について
振り返りつつご紹介します。

ぜひ以前の投稿、「修理事業開始編」もご覧ください。

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2022年3月14日に両像が工房に運び込まれ、
移転したての工房いっぱいに仁王さんが寝かされました。

もともと仁王さんが立っていたお寺の山門は半屋外ということもあり、
虫や動物(ヒトも?)が簡単にお像に触れることができる環境でした。
そのため、工房に運び込まれたばかりのお像は虫や汚れがついたままの状態です。
仁王さんを包んでいた梱包資材ごと、燻蒸することになりました。

燻蒸とは、虫を退治するために薬のガスでいぶす処理です。
燻蒸を行わないと、工房に虫が住み着いてしまったり、
他のお預かり中の仏さんに虫がついてしまったりする恐れがあります。

業者さんが2人で来られて、工房に手際よくビニールハウスを作られました。
この中ハウスの中にに虫をやっつけるガスを充満させます。
(小瓶には薬がちゃんと効いているか確認するための「サンプル虫」が入っています。)

5日間の作業を終え、梱包を解いた時にはポロポロとアリが出てきました。

これで安心して作業が進められます。
この後は作業開始前の「修理前撮影」です。

次回へ続く!

燻蒸:株式会社フミテック(http://fumitech.nation.jp/)

《大岩山多聞院最勝寺について》
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 大岩山毘沙門天(大岩山多聞院最勝寺) 
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【三乗堂の金沢訪問記 -れきはくの文化財レスキュー展-】 石川県立歴史博物館で開催中の展示「れきは 【三乗堂の金沢訪問記 -れきはくの文化財レスキュー展-】

石川県立歴史博物館で開催中の展示「れきはくの文化財レスキュー」を拝見するため、金沢を訪れました。

私たちも昨年7月から数回、文化財レスキュー事業に参加しています。今回は、事業参加のきっかけを下さった養智院ご住職の宮野さん、そして同じくレスキュー活動に取り組まれている地元の仏師・坂上さんにもご一緒いただきました。

避難所で使われていた掲示物や、一般市民のアルバムまで展示されており、大災害発生の現実をあらためて実感しました。

展示には学芸員の方々の記録や言葉も添えられていて、地震発生から目まぐるしく状況が変わる中、現場で奔走されていた様子が静かに伝わってきました。
学芸員の中井さんにもご挨拶させていただき、展示について丁寧に解説していただきました。

——

養智院さんと坂上彫刻店さんにもご案内いただき...

養智院さんでは、バーチャルお遍路体験ができる『お砂踏み』が導入されていて、大興奮。
その場で四国八十八ヶ所を巡ったのと同じ功徳を得られるそうで、帰ってから調べたところ、江戸時代から行われていた文化のよう。当時は今のように交通の便も発達しておらず、巡礼を願いながらも叶えられなかった方のために考えられたとのこと。[引用元:(一社)四国八十八ヶ所霊場会]
また、「魔除けのトウモロコシ」という金沢独自の文化も教えていただきました。軒先に一年吊るすらしいです。(カラカラになったらポップコーンになる…?)
一本いただいてきました。まだまだしっとりとしています。

坂上さんの工房では、普段の仕事のこと、今制作されているお像のこと、これからのことなど、いろいろとお話を伺いました。
実は坂上さんには三乗堂立ち上げ当時、SNSやweb活用についてご助言をいただいたご縁が。直近の加賀でのレスキュー事業では、はじめてお仕事をご一緒しとてもよい経験になりました。
坂上さんの作品が並ぶ静かで素敵な空間だったのですが、この日はスタッフさんが一生懸命鉋がけをされていたので、写真は遠慮しました。
またいつか、あらためて伺えたらと思います。

お二人とも、お忙しいところお付き合いありがとうございました🙏

——

まだまだ続くレスキュー事業。
展示を通して、気持ちをあらためて引き締めました。

石川県立歴史博物館での「れきはくの文化財レスキュー」展は、8月31日(日)まで開催中です。
災害と文化財、その背景を知ることができる展示です。

📍石川県立歴史博物館「れきはくの文化財レスキュー」
会期|〜2025年8月31日(日)
時間|9:00〜17:00(入室は16:30まで)
▶︎ https://www.ishikawa-rekihaku.jp/

📍養智院(石川県金沢市片町2丁目13-20)

📍坂上彫刻店 ▶︎ https://www.butuzou-s.com/

#三乗堂 #文化財レスキュー #れきはく #石川県立歴史博物館
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お気軽にお問い合わせください。0289-78-4809受付時間 9:00-18:00 [ 土・日・祝日除く ] FAX:0289-78-4753

一般社団法人 三乗堂

〒322-0256 栃木県鹿沼市下沢732番地(株式会社光青様 工場内)
※ご来訪の際は必ずご連絡をお願いいたします。アポ無しのご訪問はご遠慮ください。

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