1.相談・依頼・お問い合わせ
どんなことでも、お気軽にご相談ください。
お電話またはメール、ZOOMを使用したビデオ電話でのご相談も承ります。
可能であれば、お分かりになる範囲で詳しくお像の特徴をお知らせ下さい。
画像資料をお持ちの場合は、当工房までお送り下さい。
- お像の大きさ
高さ・幅・奥行…など - 材質
漆・金箔・彩色・木地仕上げ…など - 損傷具合
亀裂・欠失・破損・損傷の経緯…など
仏像修理のご相談はこちらから
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0742-28-4809
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2.修理前調査
修理を行う前に調書を作成します。依頼者様のもとでお像の調査を行います。調査のみのご依頼も承っております。
① お像の測定…お像の大きさを記録します。
- 3 D 計測
詳細で正確な法量を計測する ※任意
② 現状の記録…修理前状況も後世に残すため、細かく記録する。
- X 線調査
お像の胎内にある納入品、釘などを捜す ※任意
③ 写真撮影…現状を撮影し、資料として残す。
- 赤外線撮影
肉眼で確認できない表面の墨書を捜す。
調書
調書とは、調査をもとにお像の正確な寸法・構造・形状・損傷状況等をまとめた報告書です。調査後修復へ至らなかった場合も、後世に文化財を伝える大切な資料となります。
3.修理方針のご提案・打ち合わせ
修理前調査の資料をもとに、修理方針を施主様とご相談の上決定し、見積書を作成いたします。
ご承認いただけましたら、搬出の日程やその後の流れの打ち合わせを行います。
自治体、檀家さまなど、関係者の方々へ修理内容の説明や意見交流の場が必要な場合もご相談ください。
修理に到るまでの準備もできる限りお手伝いいたします。
4.搬出
厳重に梱包し修理作業場である当工房まで運びます。
※お仏像の魂抜きなどの法要は、事前にお済ませください。
5.修理
当工房ではお像自体のもつ歴史的な価値を尊重し、過剰な修理は行いません。
主な作業工程は下記の通りです。 ※処置は破損現状によって異なります。
修理工程の詳しい内容は文化財の修理のページをご覧ください。
- 燻蒸…お像に潜む虫の駆除や、微生物の殺菌を行う。
- クリーニング…埃や汚れを除去する。
- 剥落止め…彩色や漆箔などが浮き上がっている部分をお像に定着させる。
- 含浸強化…虫損や腐朽などによって脆弱化した部分に薬剤を浸透させ、強化する。
- 解体…緩んだ矧ぎ目などを一度解体し、古い接着剤などを除去する。
- 鉄釘・鉄鎹の除去…鉄の錆は材質の劣化を促すので、錆を含めて除去する。
- 補作…失われた箇所で、お像にとって必要な場合は新しく作る。※要相談
- 組み付け…取り外し解体したお像の各部材を改めて組み上げる。
- 仕上げ…尊容を考慮しながら、新しく手を加えた箇所を中心に彩色や古色を施す。
6.搬入(納品)
当工房での修理を終えたお像を依頼主様のもとへお返しします。
修理の内容を報告書としてまとめ、ご説明とともにお渡しします。
※魂入れなどの法要は、施主様にて行っていただきますようお願いいたします。